小江戸川越で、私の一推しのお店がここ。 時の鐘のすぐ近くにある山菜丼のお店くるみです。 ・山菜丼とすいとん(900円) 昼のメニューはこれだけ。 できる限り地元で採れるものを、ということで季節によって素材は変わります。 肉や魚の出汁は一切使わないそう(うまみ調味料は勿論のこと)。 おじいさんとおばあさんが二人でやってるお店です。 おじいさんは素材の仕入れ担当。 おばあさんが調理担当。 今日のお茶はウコギのお茶でした。 (以前、柿の葉茶と桑の葉茶の経験あり) 限りなく「木」の味がしました。(笑) ウコギの新芽だけを使う、入手しづらい貴重なお茶だそうです。 薬効があるそうです。 大病を患った人が回復期に飲むと良いそうです。 お話を聞いてると、たいへんありがた~いお茶に思えてきますが……とにかく木の味です。 夫が耳元で「木だ、木の味だ」と囁くのが可笑しくて、写真を撮る手が震えてしまいました。 ・すいとん 山独活の香りが素晴らしかった。 緑の葉は何かと思ったら、桑の葉でした。 「暖かい日なら、胡桃だれのお蕎麦を出すんだけど」 と、おばあさん。 「あら、私長野出身だけど、あちらではやはり胡桃だれでお蕎麦食べますよ」 と私。 お店で出すにあたり、長野までくるみ蕎麦を食べに行ったそうな。 「あちらは大勢の観光客に間に合わないせいか、かしぐるみ使うお店が多かったですねぇ。 お料理でもお菓子でも、かしぐるみは美味しくないですよ」 はあ、私もそう思います。 でも、地元でも鬼ぐるみは貴重品でお高いんです。 ・山菜丼 お米は新潟産の合鴨農法、すった胡桃を炊き込んであります。 ええ、私の胡桃の炊き込みご飯はここのパクリですよ。(笑) 珍しいところでは手前の具は油揚げとスベリヒユの煮物。 私が食べ終わるのを待って、おじいさんがスベリヒユであることを明かしました。 「食べる前に言うと、食欲なくすかもしれないから」 家に帰ってから調べて「ああ、道端に生えてるアレかぁ」と分かりました。 その左隣の緑色のはウルイ。 他県で採れたものだそうで、地場産でない素材に関してはそっけないおじいさん。 そうなんです。 食べてる間中、お二人のどちらかが傍に立っておしゃべりしてます。 それもここの名物と思わなければ、この美味しい山菜丼は食べられません。(笑)
by zazamaru2
| 2006-05-14 14:44
| 外食
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